クライアントファーストへの独自の取組みのご紹介

皆様こんにちは、ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社の山口です。
当社は2017年設立で、大阪と東京を拠点に資産運用に係る総合サービスを提供しております。今回コラム寄稿も2回目ということで、当社の取り組みの一つをご紹介したいと思います。

モデルポートフォリオの運用

当社はお客様の長期的な資産形成のゴール達成に向けて、一人一人に最適なポートフォリオを提案し、資産運用のサポートを行っております。セールスのための金融商品の提案ではなく、お客様の資産運用に必要な手段として金融商品を選別し、その組み合わせのメンテナンスを行っていくサービススタイルを目指しております。

そのためには、スタッフ全員が市場環境についての状況や見通しを共有し、商品理解を深め、会社としてぶれのない一貫した情報提供が必要不可欠になります。

しかしIFA事業者は、大手証券会社のようにリサーチ部門を抱えているわけではなく、情報ベンダーに高額な資金を投じているわけでもありませんので、社内で入手できるマーケット情報の量やスピードにおいては若干劣後することは否めません。

ではお客様の信頼と安心を獲得するのに何かいい方法はないでしょうか。わたしたちでもできることはないでしょうか。この問いに対する一つの答えとして当社が取り組んでいるのが、自社でのモデルポートフォリオの運用です。

お客様にもマネしていただけるシンプルなポートフォリオ

このモデルポートフォリオは、当社の自己資金を投じて、一般的な現役世代の方が長期的な資産形成を行う際に想定できる国際分散投資ポートフォリオを意識して運用しています。あくまでも金融知識や経験がさほどないお客様でも参考にしていただけるよう、プロ目線ではなく、わたしたちに馴染みやすいGPIFの考え方をベースにお客様目線で運用を行っていることが、他にない試みだと自負しています。

具体的には以下の方針で運用しております。

・GPIFの基本方針をベースに配分を決定する
・個人の資産運用なので、投資を行わない待機資金、キャッシュも重要視する
・分散投資や組入れ商品数は分かりやすいように必要最小限にする
・個人の長期運用が目的なため、全体のリスクを抑えつつ株式系を中心に考える
・インデックスファンドをメインに、必要に応じてアクティブファンドも活用する
・リバランスなど取引頻度は必要最小限に抑える

このように、長期的な資産形成に取り組むお客様がポートフォリオを組む一例として参考にしていただける視点を第一に運用を行っております。

ハウスビューの公開

当社では、このモデルポートフォリオを会社のハウスビューとして月次で情報公開を行っております。具体的には当社ホームページよりご登録いただいている方へ、メールマガジン形式で月次レポートの配信を行い、また当社スタッフがお客様と面談なり情報提供を行う際には当ポートフォリオの状況や見通しを踏まえてお話しします。このように金融市場に対する軸となる見方や理解を社内で共有することで、個人の相場観や感覚に偏ることなく、長期的かつ連続した視点での情報提供が可能になります。

一人一人のお客様に最適なポートフォリオをご提案申し上げると書きましたが、当社ではお客様のご要望や状況を伺い、場合によっては当社オリジナルの行動経済学をベースにした心理分析の結果も加味して、このモデルポートフォリオから出発した一人一人に最適なポートフォリオをカスタマイズして提案しています。基になるポートフォリオがあらかじめ公開されているので、お客様のオリジナルポートフォリオがどのような意図や目的でどのようにカスタマイズされているのか、その内容と理由が明確になり、納得感と安心感が向上するのです。

以下は当ポートフォリオの昨年来(2019年12月~)の基準価額の推移と直近の配分表です。

 

インベストメントコミッティ

当社では毎週月曜日に、社員全員が参加して市場環境の理解や見通しの共有、投資アイデア発掘の議論を行っております。その際、各商品担当からコメントを行い、当ポートフォリオに落とし込み、そのメンテナンスやリバランスの必要性や内容について意見交換を行っております。

昨年はコロナ禍にあってナスダック指数中心に大きな上昇相場となりましたが、日々の運営では慎重姿勢は崩さず、投資余力は十分に残しつつナスダック指数連動型インデックスファンドを中心に組み入れておりました。ところが今年に入って世界的な金利上昇傾向もあり、海外株式の分散化を徐々に進めていこうという方針に転換、各商品の配分を見直し、新たに日本国内のインフラ投資法人と中国株式も組入れました。今後ももう少し分散化を進める予定です。

本当のお客様本位への挑戦

今回は、お客様の安心と信頼に応えるべく、真のお客様本位への挑戦として取り組んでいる当社のモデルポートフォリオ運用をご紹介しました。顧客本位とは言うのは簡単ですが行うのはそう容易ではありません。常に変化する金融市場を相手にする仕事でもあり、必ずしも絶対的な正解があるわけでもありません。ただ、その分、わたしたちが考えて挑戦できることはいくらでもあるはずです。

このモデルポートフォリオ運用も、もともとは深く考えず日米のインデックスファンドとキャッシュファンドの三つを保有し、年に数回程状況を確認してスイッチングしていたところ、低コストでシンプルに考えることが実は資産運用の成功の近道ではないかと気づき、お客様にどうしたらそれを伝えられるか、考えたところからスタートしています。説明するよりもやってみて、それを実際に見て頂こうということです。

このように、大手金融機関ではできないこともわたしたちはアイデアを出し合ってやってみることができます。是非、当社に興味を持っていただけた方はお気軽にお問い合わせください。一緒に新しい金融サービスのスタンダードを創っていきましょう。

著者情報

company info

社名
ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社
本社所在地
大阪市西区西本町1-7-21 ニシモトビル8階
対応エリア
全国対応 / 北海道 / 東北 / 関東 / 中部 / 近畿 / 中国 / 四国 / 九州
提携証券
楽天証券/SBI証券

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