ペレグリンのサービス事例紹介

こんにちは。ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社の山口です。早くも3回目のコラムということで、今回は弊社にご相談いただいたお客様の事例を紹介してみたいと思います。

弊社のコンサルティングの特徴は、お客様の現在の資産運用の内容を尊重しながら、お客様がイメージする運用目標に向けたオリジナルポートフォリオを策定することと、その策定と運用開始後のサポートに独自の心理分析ツールを活用していることです。

 

それではお客様を紹介しましょう。お客様は65歳の男性で、上場企業の役員を一旦退職後、複数の社外取締役等をされている紳士です。仕事でコモディティのトレーディングに携わってきた経験もあるとのことで金融知識はかなり高い方ですが、資産運用は複数の大手証券会社と取引をしており、ある程度担当者任せだったようです。

運用資産は約3億円で、ご相談時のポートフォリオは株式と債券に分散されているものの、日本株式の割合が高く、海外株式では保有商品数は多いですが同じようなテック系のテーマ型投資信託に偏っていました。また、ポートフォリオにおいて価格変動のクッション役となるキャッシュといった安全性資産はほとんどなく、アセットクラスの分散もさほど考慮された形跡はありませんでした。

初回のお打ち合わせ内容のポイントは以下の通りです。

現在のご投資について
  • 投資信託の割合が高く、保有商品の数も多く個別テーマに偏りがある
  • 相場下落時に対応できる余裕が少ない
  • 現状のポートフォリオが今後の目標に対してマッチしているか分かりにくい
  • 今後のライフスタイルを考慮して徐々にインカムゲインを増やしたい
ご要望等について
  • 全体のバランスの確認
  • 個別商品の内容や特性の確認
  • 今後の投資目標に沿ったポートフォリオの再構築

後日、初回のお話を踏まえて、2回目の面談では具体的なポートフォリオ案やサポート方針などを説明しました。また、初回時にいただいた心理分析の質問票からお客様の資産運用における行動・判断特性(弊社ではこれをファイナンシャル・パーソナリティと呼ぶ)の結果還元を行いました。この結果の詳細は企業秘密のため公開はできませんが、お客様の資産運用における人物像は、「ミドルリターン・ミドルリスクを志向し、価格変動へのストレス耐性は強い方とは言えないが投資意欲は高く、信頼できるパートナーに適正な対価を払いつつ、しっかり助言を受けながらバランス重視のポートフォリオを構築していく」といったものでした。

 

お客様の投資政策書の要約部分は次のようなものです。

まずはお客様の現状分析です。投資信託を中心に商品数が多すぎましたが、おおまかにアセットクラスに全てを分解しますと、アセットアロケーションは次のようなものでした。

お客様の現状配分

 

次に、お客様の中期的な運用目標をベースにしたご提案ポートフォリオは次のようなものになりました。

主なポイントとしましては次の通りです。

・日本株式の割合を圧縮
・既存の債券部分はほぼ生かす
・海外株式はテーマ型投資信託の整理
・インカムゲイン狙いと分散効果を期待して投資法人枠を設定
・フルインベスト状態でも全体の2割ほどはキャッシュポジションを想定

 

ちなみにご提案の下となる弊社モデルポートフォリオの現状(7月20日現在)は以下の通りです。

あくまでもお客様のご提案ポートフォリオは、市場が好調時の目標ポートフォリオですが、弊社は現在目先の短期的な動きを慎重に見ているため、比較するとキャッシュの比率に大きな差があり、他、日本株式を組入れていない、REIT等投資法人を大きくオーバーウェイトしている、といった違いがあります。

実際の運用開始時には、この差をお客様のご意向とマーケット環境を見ながら調整し、徐々にポートフォリオ配分の修正を行っていく予定です。まとめますと、次のようになります。

ここまででお客様と弊社のコミュニケーションは十分にかみ合うようになり、次は運用開始のお手続きを経て具体的なアクションの打ち合わせになります。今回のお客様はポートフォリオ全体の管理を中期的にサポートしてほしいとの要望から、リバランスの行いやすさも考慮し、残高Feeモデルでのご契約となりました。次回のお打ち合わせは、運用開始後の初回面談になります。弊社ではお客様の現状のポートフォリオを尊重し、マーケット環境を考慮しながら時間をかけて目標となるポートフォリオへ近づけていきます。まずはお客様との間で今後に向けて不要と思われたファンドラップの解約から始まり、その資金をキャッシュとREIT枠の投資法人に振り向ける方向です。

 

このように、今回は弊社のお客様サービスについて、ケーススタディ形式でご紹介させていただきました。最後に、お客様からは次のようなお言葉を頂戴しましたのでご紹介したいと思います。

「打ち合わせを重ねるうちに、御社とのおつきあいとは、自分のフィナンシャルニーズを具体的に言語化するプロセスなのではないか、と思い至りました。いろいろな金融商品の使い方や特徴を伺いながら、自分の判断をお伝えすることの繰り返しの中で自分のニーズも次第にはっきりし、自分の立ち位置、従って実現できることとできないことの見極めもついてくる、ということではないかと考える次第です。フィナンシャル・パーソナリティー分析はその第一歩という認識です。」

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